「普賢岳災害を忘れない
    −雲仙集会の10年」

マスコミ報道記録誌


長崎新聞 平成14年1月17日(木)記事より


第十回集会実行委員会が500部印刷


「雲仙集会」10年の歩み集約

雲仙・普賢岳噴火災害の被災地、島原市で
1992年から毎年開かれていた
市民とマスコミの対話集会「雲仙集会」を振り返る記録誌
「普賢岳災害を忘れない−雲仙集会の10年」が
このほど完成し、被災地の関係機関などに配布された。


災害報道への提言

マスコミと市民連帯 

同集会は、
消防団員やマスコミ関係者や43人が犠牲となった
大火砕流惨事(91.6.3.)の翌年から、
マスコミ労組や住民らが開き、
昨年6月2日の第10回集会で終了した。

記録誌は、
同集会実行委員会の事務局を担当してきた
毎日新聞労組の各集会の内容を掲載した
機関紙「奔流」縮刷版と災害年表、寄稿などで構成し、
災害報道の在り方などについて、
あらためて問い掛ける内容となっている。

被災者救済策などの立法化に関する当時の議論の内容や
復興、報道などに対するさまざまな提言、
生活の窮状を訴える被災者の声などが満載されている。

A4判、98ページ。編集は第10回集会実行委員会。
500部印刷し、各マスコミ労組や被災地の関係機関に配布。
島原図書館にも数冊寄贈する。

実行委員で島原市災害対策課の
松下英爾さんは
「集会では島原の教訓と課題を踏まえ、
 阪神大震災や有珠山、三宅島噴火被災地への支援も考えた。
 マスコミが主導した同集会の手法は、
 別の自然災害の被災地でも生かしてほしい」
と話している。

記録誌の問い合わせ先は
実行委員会事務局の毎日新聞労組(電話093-541-8201)